指定席・運転席 [おもいでがたり]
ワタシはいつも、運転手だった。
免許を取ってクルマに乗り始めた頃から、ずっとそうだった。
何処へ行くにも運転手。ドライバーシート以外に座ったことは、数えるほどしかない。
とはいえ「させられていた」わけでもイヤイヤなわけでもない。
自ら率先して運転手を買ってでていた。
もっと言うなら頼むからオレを運転手にしてくれ、な勢いだ。
なぜならワタシは元々乗り物に弱いからだ。
船でも飛行機でもすぐに酔って気持ち悪くなってしまう。
いわんやクルマをや、だ。
だからいつもワタシは運転手だった。
今はもちろんのこと、学生時代もそう。
学生の頃はサークルの友人たちと皆で旅行に行ったりスキーに行ったり、
2カップルでスキーに行ったりまあそこら中に遊びに行っていた。
いつもワタシは運転手で、
後部座席では友人が酒盛りしていたりはたまたカップルがイチャイチャしていたり、
なんてこともあったように思う。
でもワタシは悔しさのカケラもなかった。
だって、ワタシは絶対に運転席に座っていたかったから。
運転手ってのはトーゼンずっと起きているわけで、
そうすると面白いシチュエーションに巡り会うこともあった。
例えば助手席に彼女ではないオンナのコを乗せているような時。
旅行の道中だったら途中で眠くなって当たり前だと思うのだけれど、
運転手を気遣って意地でも起きてるオンナのコ。
そういうタイプのコは色んな話題を次から次へと繰り出してくる。
…あんま、気い遣わないで眠かったら寝ちゃいなよ。
そんな気分になる。
ワタシは助手席の人が寝ていても一切苦にならないほうだったから、
よくそう助手席のコに話しかけていた。
でもこういうコは寝ないね、でガムとかジュースを勧めてくれたりする。
イイコやな〜とシミジミする瞬間。
はたまたお構い無しで騒ぎまくった挙げ句に眠くなるとすぐ寝ちゃうコも居る。
いやワタシとしては別にいっこうに構わないのだが…。
でも面白いよね、車内に居るだけでこうやって性格の一端が露骨に現れるんだから。
あと大きな声では言えないが、あの頃ワタシが確信していた重大な法則。
オンナのコが助手席に座っている場合。
オンナのコのヒザが運転手側、つまりワタシ側に倒れている時は、
ワタシは嫌われていない。つーかその逆である!!!!
文字だけでわかるかな〜このイメージ。
ドア側に倒れてるかまっすぐか、運転手側に倒れているかっていう……。
まあワタシはこの法則は大いにjehflruehrot(以下自粛……)
オ、オホン。
また話が脱線したところから始まってしまった。
今日書こうと思っていたのは、助手席じゃなくて後部座席のことだ。
もう記憶の彼方のことであまりハッキリと憶えていないのだが、
たぶんアレはオンナのコ2人、オトコ2人の4人でスキーに行った時のことだと思う。
はるかふた回り近くも昔の話。
当時はまだ高速道路網が今ほど整備されていなかったので、
高速は途中までしか繋がっていなくて一般道も通り、
片道3時間4時間かけてスキー場まで足を運んでいた。
クルマは、たぶんハイラックスサーフだったんじゃないかな。
ワタシのロードスターじゃスキーに行けっこないので、
いつも実家からサーフを借りて来てスキーに行っていた。
ワタシは運転手だ。
で、わいわいがやがや盛り上がりつつスキーに行くのだが、
ずっと盛り上がっているわけには行かない。
誰かかれかが眠くなって、スヤスヤと眠りに入るのは当然のことだ。
真っ暗闇の冬の雪景色の中を、
真っ黒なハイラックスサーフがみしりみしりと音を立てながらスキー場へ向かう。
バックミラーを見てもそこは闇の中。
ヘッドライトに照らされた前方だけが明るい中、サーフは前へ進む。
助手席に居たコもそろそろ眠くなってきたようで、口数が少なくなって行く。
そして、ワタシはおもむろに後ろを確認するために再びバックミラーに目をやる。
すると真っ暗な車内ではあったけれど、ワタシはシルエットで察知した。
明らかに普通ではない何かを、そのシルエット越しに見てしまったのだ。
…あ…………あああああああ!!!!
カ、カラダはあるのに………アタマが無い!!!!!
アタマがあああああああ!!!!!!!!!
こういう経験ある方、いらっしゃると思うので先へ進もう。
この状況は、つまりはこういう状況なわけで。
”こんな絵を堂々と掲載してハズカシイです…”
あああ!!!!アタマだけのけぞっちゃって上向いたまんま寝てるやん!!!!
しかも!!!!!!
おクチをパカーーーっと開けちゃってるやん!!!!!
今思うに、当時借りて乗っていたハイラックスサーフには、
たぶん後部座席のヘッドレストが無かったんだろう。
ヘッドレストがあったなら、それがマクラ代わりになってるハズだからね。
この光景は、一度だけじゃない。
たぶん3、4人のオンナのコが”くたー”と寝入っちゃってる風景を目撃したことと思う。
それも普段はシットリ系な方がこうなっちゃってると、
なんだか”見てはいけないヒミツ”をワタシだけ目撃したような気分になってニンマリ。
あ、ワタシ性格わるいな……。
でもきっと、それは運転手だけの特権、だったのかな。
もちろん後でその話をして茶化して盛り上がるのだが、
たいていオンナのコは憶えちゃいない。
でも、今でもワタシはしっかりと憶えているのだよ……。
今回この記事を書こうと思ってさっきABARTH500で写真を撮ったのだが、
挿入する場所がなかったのでここに写真を置いておく。
イマドキのクルマはどんなに小さいクルマだろうと
後部座席にもヘッドレスト付いてるよね。
もし今同じシチュエーションで旅行やスキーに行ったとしても、
オンナのコ的には恥ずかしいトコを見せずに済む、ということ。かな?
ついでに書くけど当然ながら我が家族カーエリシオンにもヘッドレストは付いているのだが、
アレ、小さなコドモが居る家庭にとっては邪魔者以外の何者でもない!!!
だって、チャイルドシートの背もたれ部分が当たっちゃうからね。
そーするとチャイルドシートの背もたれが起き上がった状態になっちゃう。
だからヘッドレストは外してる人が多いんじゃないかな……。
この記事はワイン色のLEXUS ISにお乗りのNishiさんの、
「痛い話?」の記事を拝見してブワッと記憶がよみがえってきたので書きました。
Nishiさんの「痛い話?」
http://a-nishi.blog.so-net.ne.jp/2009-06-15
にトラックバックさせて頂きます!!
免許を取ってクルマに乗り始めた頃から、ずっとそうだった。
何処へ行くにも運転手。ドライバーシート以外に座ったことは、数えるほどしかない。
とはいえ「させられていた」わけでもイヤイヤなわけでもない。
自ら率先して運転手を買ってでていた。
もっと言うなら頼むからオレを運転手にしてくれ、な勢いだ。
なぜならワタシは元々乗り物に弱いからだ。
船でも飛行機でもすぐに酔って気持ち悪くなってしまう。
いわんやクルマをや、だ。
だからいつもワタシは運転手だった。
今はもちろんのこと、学生時代もそう。
学生の頃はサークルの友人たちと皆で旅行に行ったりスキーに行ったり、
2カップルでスキーに行ったりまあそこら中に遊びに行っていた。
いつもワタシは運転手で、
後部座席では友人が酒盛りしていたりはたまたカップルがイチャイチャしていたり、
なんてこともあったように思う。
でもワタシは悔しさのカケラもなかった。
だって、ワタシは絶対に運転席に座っていたかったから。
運転手ってのはトーゼンずっと起きているわけで、
そうすると面白いシチュエーションに巡り会うこともあった。
例えば助手席に彼女ではないオンナのコを乗せているような時。
旅行の道中だったら途中で眠くなって当たり前だと思うのだけれど、
運転手を気遣って意地でも起きてるオンナのコ。
そういうタイプのコは色んな話題を次から次へと繰り出してくる。
…あんま、気い遣わないで眠かったら寝ちゃいなよ。
そんな気分になる。
ワタシは助手席の人が寝ていても一切苦にならないほうだったから、
よくそう助手席のコに話しかけていた。
でもこういうコは寝ないね、でガムとかジュースを勧めてくれたりする。
イイコやな〜とシミジミする瞬間。
はたまたお構い無しで騒ぎまくった挙げ句に眠くなるとすぐ寝ちゃうコも居る。
いやワタシとしては別にいっこうに構わないのだが…。
でも面白いよね、車内に居るだけでこうやって性格の一端が露骨に現れるんだから。
あと大きな声では言えないが、あの頃ワタシが確信していた重大な法則。
オンナのコが助手席に座っている場合。
オンナのコのヒザが運転手側、つまりワタシ側に倒れている時は、
ワタシは嫌われていない。つーかその逆である!!!!
文字だけでわかるかな〜このイメージ。
ドア側に倒れてるかまっすぐか、運転手側に倒れているかっていう……。
まあワタシはこの法則は大いにjehflruehrot(以下自粛……)
オ、オホン。
また話が脱線したところから始まってしまった。
今日書こうと思っていたのは、助手席じゃなくて後部座席のことだ。
もう記憶の彼方のことであまりハッキリと憶えていないのだが、
たぶんアレはオンナのコ2人、オトコ2人の4人でスキーに行った時のことだと思う。
はるかふた回り近くも昔の話。
当時はまだ高速道路網が今ほど整備されていなかったので、
高速は途中までしか繋がっていなくて一般道も通り、
片道3時間4時間かけてスキー場まで足を運んでいた。
クルマは、たぶんハイラックスサーフだったんじゃないかな。
ワタシのロードスターじゃスキーに行けっこないので、
いつも実家からサーフを借りて来てスキーに行っていた。
ワタシは運転手だ。
で、わいわいがやがや盛り上がりつつスキーに行くのだが、
ずっと盛り上がっているわけには行かない。
誰かかれかが眠くなって、スヤスヤと眠りに入るのは当然のことだ。
真っ暗闇の冬の雪景色の中を、
真っ黒なハイラックスサーフがみしりみしりと音を立てながらスキー場へ向かう。
バックミラーを見てもそこは闇の中。
ヘッドライトに照らされた前方だけが明るい中、サーフは前へ進む。
助手席に居たコもそろそろ眠くなってきたようで、口数が少なくなって行く。
そして、ワタシはおもむろに後ろを確認するために再びバックミラーに目をやる。
すると真っ暗な車内ではあったけれど、ワタシはシルエットで察知した。
明らかに普通ではない何かを、そのシルエット越しに見てしまったのだ。
…あ…………あああああああ!!!!
カ、カラダはあるのに………アタマが無い!!!!!
アタマがあああああああ!!!!!!!!!
こういう経験ある方、いらっしゃると思うので先へ進もう。
この状況は、つまりはこういう状況なわけで。
”こんな絵を堂々と掲載してハズカシイです…”
あああ!!!!アタマだけのけぞっちゃって上向いたまんま寝てるやん!!!!
しかも!!!!!!
おクチをパカーーーっと開けちゃってるやん!!!!!
今思うに、当時借りて乗っていたハイラックスサーフには、
たぶん後部座席のヘッドレストが無かったんだろう。
ヘッドレストがあったなら、それがマクラ代わりになってるハズだからね。
この光景は、一度だけじゃない。
たぶん3、4人のオンナのコが”くたー”と寝入っちゃってる風景を目撃したことと思う。
それも普段はシットリ系な方がこうなっちゃってると、
なんだか”見てはいけないヒミツ”をワタシだけ目撃したような気分になってニンマリ。
あ、ワタシ性格わるいな……。
でもきっと、それは運転手だけの特権、だったのかな。
もちろん後でその話をして茶化して盛り上がるのだが、
たいていオンナのコは憶えちゃいない。
でも、今でもワタシはしっかりと憶えているのだよ……。
今回この記事を書こうと思ってさっきABARTH500で写真を撮ったのだが、
挿入する場所がなかったのでここに写真を置いておく。
イマドキのクルマはどんなに小さいクルマだろうと
後部座席にもヘッドレスト付いてるよね。
もし今同じシチュエーションで旅行やスキーに行ったとしても、
オンナのコ的には恥ずかしいトコを見せずに済む、ということ。かな?
ついでに書くけど当然ながら我が家族カーエリシオンにもヘッドレストは付いているのだが、
アレ、小さなコドモが居る家庭にとっては邪魔者以外の何者でもない!!!
だって、チャイルドシートの背もたれ部分が当たっちゃうからね。
そーするとチャイルドシートの背もたれが起き上がった状態になっちゃう。
だからヘッドレストは外してる人が多いんじゃないかな……。
この記事はワイン色のLEXUS ISにお乗りのNishiさんの、
「痛い話?」の記事を拝見してブワッと記憶がよみがえってきたので書きました。
Nishiさんの「痛い話?」
http://a-nishi.blog.so-net.ne.jp/2009-06-15
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ぎゃははは(_ _)ノ_彡☆バンバン!
『助手席ジョシ膝向きの法則』!!
いや〜・・・思わず吹き出しましたがな(* ̄∀ ̄)"b"
ん?
本題?
後で読みま〜す♪♪(爆)
by ghie (2009-06-16 10:53)
かわいいヘッドレストですね~♪
クチをあけて寝てる美人だったかもしれない人は
電車の中にもよくいらっしゃいます。
足の向きは心理学的にもそうですね(^^)
助手席で頭上の持ち手につかまってるヒトがいますが
あの方の心理はどうなってるんでしょうね。
そんなにアタシの運転が信用なら無いのか~~~!!
と思ったりしますが(--;
by ゆっきぃ (2009-06-16 13:33)
にゃは、、、
なんかね、、おもわずさわっちゃって、
「うおーー、すまねぇぇ」
ってあやまってそうとう笑われた記憶が。。
自分のクルマで彼女ではないオンナノコ。
きけんだw
by アキオ (2009-06-16 17:58)
TBありがとうございます♪
なるほど!!
ヘッドレストは必要なわけですね!!
いや、むしろ、そういう話のネタ作りのためには邪魔なのか?
ところで、以前(かなり前)、知り合いのオンナノコと出かけたとき、帰り道で「ちょっと寝させて」とサングラスをかけてました。こういうのは心理学的にどうなんでしょう?
by Nishi (2009-06-16 22:00)
>ghieさん
そ、そこだけスポット的に読まれましたか…。
ただハタチ前後の頃のことなので今じゃ通用しないですよね…。
>ゆっきぃさん
ハ!心理学的にですか…生物学的だったらどうしようと思いました
(微笑)あと電車だとそーゆーことはありふれてるんですね、電車乗らないので思いつかんかった…。
>アキオさん
笑って済んだならスバラシイじゃないですか!!(笑)
>Nishiさん
ヘッドレストは必要なんです!あー運転手にとってはドッチでもイイんですが(笑)
で、Nishiさんはそうとう信頼されているという証拠かと思われ。もしくはNishiさん草食系か!?
by nal (2009-06-17 10:31)
草食系ではないのですが、「いい人」として信用はされるみたいです。
あんまり安心されると何もできんみたいな・・・・・
by Nishi (2009-06-18 22:35)
>Nishiさん
そこを意外性で勝負!みたいな(ニヤ)
by nal (2009-06-19 10:22)