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誰がクルマを殺すのか [♡CARS]

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■PHOTO■2009.06.30■

 
私及び我が家のクルマとして、2台めの車検を受けるクルマとなった。
 


 
ホンダ・エリシオン。
 
ホンダのミニバンのフラッグシップ。
思い起こせば3年前に、
我が家族からの熱烈なアピールについに私が折れた象徴。

”ミニバンだったらオレは絶対運転しないから。”
”何があってもバスの運転手なんかになりたくないから。”
”それでもどうしてもって言うなら替えてもイイけどどうする?”
  
半ば脅しのようにそう宣言していた私だったが、
スライドドアのクルマを熱望していた彼女に遂に陥落して、
仕方なしに選んだクルマ、ホンダエリシオン。
   
※当時のミニバン購入騒動記※
■タグ■ぼくは大人になったシリーズ
  
我が家には絶対ミニバンは来させまいとわざわざ低くしてもらっていた車庫の屋根。
物理的に背の高いクルマは入れないよう画策していたものの、
比較的背の低いエリシオンは屋根までわずか10センチちょっとで
何とかカーポートに停まることが出来た。
 
正直嫌々にミニバンを見て回り色んなミニバンを試乗した結果、
一番マトモに走り価格を超える価値があると私が感じたエリシオンが
我が家のクルマとして納まってから、
気付けば自分及び我が家のクルマとしては、
10年以上前に所有していたユーノスロードスターに続いて
2台目の車検を受けたクルマとなった。
 
 
 
 
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■ART FILTER■POP ART■

 
 
 
現在の走行距離、約3万キロ弱。
この3年間、旅行に帰省にはたまた日常の彼女の足にと大活躍なエリシオン。
私は休日しか乗らないのでワタシ自身が運転したのは、多分1万キロくらいだと思われる。
そんな中でのこの3年間での印象を少々。
  
と言っても正直、そんなに感想と言うものは無い。
 
たったひとことで済ませてしまえば。
 
”便利な道具”。
 
ヤンチャ盛りの幼児2人を乗せて、
そりゃもう前席のシートバックをクツで蹴ることもあれば
お菓子の食べ残しをボロボロとこぼしてしまうこともある。
荷室もいろんなモノで汚れていたりする。

洗車も、私にしてはあんまりしてあげてないほうだ。
私は、月に1度も洗っていない。3ケ月に一度くらいは洗うかな?
あとは行きつけのガソリンスタンドで定期的にコーティング。

そうやってガンガンガシガシ使って心傷むことなく、すごく便利な道具だ。

雨の日だってスーパーなんかの駐車場で
オートスライドドアをリモコンで開けながら走って全員車内の2列目に入り、
すぐにドアを閉めてそれからゆっくりとコドモを座らせて
チャイルドシートのセッティングが出来る。
ウォークスルーになっているので私たちはもう外に出ないまま前席に移ることが出来る。 

ホントに、便利な道具だ。
 
大きさで言えばクラウンより大きい巨体である。
正直言って慣れない私は駐車の際には若干気を遣う。
でもバックカメラの画像がモニターに出るのでそれほど困りはしない。
フロントにもコーナーセンサーを付けたので、ブツけるということは無い。
彼女に至ってはさすが日常の足としているだけあって
狭い場所での振る舞いは私よりも遥かに上手にエリシオンを操る。
一度も切り返すことなしに大抵の駐車場は一発で滑り込む。
  
 
そして3年間運転してみた印象は。

まず、ガタがまったく来ていないのが印象的。
ボディが重いためタイヤのエアが抜けやすいのだが、
エアが抜けているときは重っ苦しいカンジがある。
それにエアが抜けてりゃ路面のショックも拾う。
 
恥ずかしながら告白するが、
実は一度だけエアの規定値を4割ほど下回った状態のまま気付かずに、
5,000キロほど走り続けてしまったことがある。
その頃こう思った。

”なんかちょっとボディが緩いっていうかガタついてきた気がするなぁ…”
”それにブレーキの効きもあやふやだし踏み応えもヘン…ローターの偏摩耗かな?”
”やっぱ衰えが早いっていうのは偏見じゃなくて事実だったか?”
  
なんて思っていたのだが恥ずかしながらタイヤの空気圧不足と判明し、
規定値までいれてもらったら見事復活。
ガタなんかまったく来ておらず、スッキリシャッキリした。
道具としてそんなに愛でたりせず使っていたとは言え、己の馬鹿さ加減を恥じた瞬間だった。 
   
そしてつい一昨日、3年3万キロで車検も受けたことだし
タイヤもほとんど2〜3分山だったのでタイヤを新調した。
 
 
 
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"YOKOHAMA TIRE DNA GRAND map ES450"
http://www.yokohamatire.jp/yrc/japan/tire/brand/dna/map-es450.html


 
自分専用のクルマについてはタイヤだって色々調べて買うのだが、
家族のクルマについては行きつけのガソリンスタンドのお兄さんを信じて
言うなりでタイヤを選んでもらって装着。
思ったよりもずいぶんお値打ちだったので良かった。

で私はその帰りに3キロほど走ったに過ぎないのだが……。
  
新車の味、見事復活!!!

やっぱりクルマにとってタイヤのウェイトってのは相当大きい。
「やわらかなカンジ」っていうか「しっとりしたカンジ」で走るようになった。
路面のショックも激減。
たぶん、最初にエリシオンが来た頃にはこんな居心地だったんだろうなぁと感激。

新調したタイヤが好印象度100点とすると、2〜3分山エア規定値タイヤが50点、
同エア4割不足タイヤに至っては20点なぐらい印象が違う。

もちろん車重の重いクルマでエアが抜けやすいというのはあると思うので、
今後はせめて2ケ月に一回くらいはちゃんとチェックしてあげようと思っている。
 
 
3年前にエリシオンを選んだ当時、
色んなスライドドアのミニバンを試乗して内装の使い勝手やら質感やらをチェックして
「価格以上に価値ある」と(ワタシが)思ったクルマ、エリシオン。
ワタシは乗り物酔いが激しいので、
特にフラットライド感やコーナーでのロール挙動なんかを気にしつつ、
いちばんセダンライクにマトモに走るスライドドア車としてエリシオンを選んだ。
 
当時の思惑通りエリシオンは質の高い走りで答えてくれた。
エンジンだってあの巨体で2,400ccなんてにわかに信じられないほどよく走る。
走っていて力不足を感じたことはたぶん、1回しかない。
その1回とは彼女のお義母さんとお義妹さんと一緒に信州に旅行した時。

都合6人乗車で高速道路の追い越し車線に移り、
けっこうな上り勾配で制限速度プラスアルファで追い越しをかけた時。
あの時だけエンジンはけっこうなうなり声を上げつつも加速しないなぁと思ったが、
その他のシチュエーションでエンジンに不満を憶えたことは一度もない。
 
燃費だってこんなに重いボディなのに高速なら11km/Lオーバーは固い。
市街地チョコチョコでは当然7km/L以下に落ちてしまうが、
この巨体を見れば仕方がないと諦められる。
そしてシートも”イジる”よりも”座る”を優先したしっかりした作りだし、
内装の質感もミニバンとしては高いほうだと思う。
  
なのに非常にお値打ちで、満足度の非常に高いクルマだ。
 
 
ただまあ基本的には背の高いクルマだ。
当時ミニバン乗り比べをした時には運転して一番良いと思ったのであるが、
私みたいに四六時中色んなクルマに乗る機会があると
どうしてもその他のセダン等の比べてしまうのは致し方ない。

ミニバンとしては良いと思いほうだとは思うが、やっぱりロールはけっこうする。
それから路面に近い感覚が薄い。
何と言うか…分厚いカマボコ板の上に人間が居る感覚は始終付きまとう。
それからやっぱり、後部座席と遠くてちょっとだけ運転手が阻害されたカンジはある。
 
もちろん”広さ”を求めてスライドドアで巨大なエリシオンを選んでいるわけだから
それに対してコンプレインを述べるのはお門違いなんだけれど、
でもやっぱりちょっと…バスの運転手に成り下がっている気がして嫌だ。
もっと後部座席は近くにあって、乗員の一体感が私は欲しい。
ただそれは運転席の話で、後部座席に座れば天国だ。

運転していて感じるロール感は腰高感は、後部座席ではまったく感じない。
ゆったりしていて寛げるし乗り心地も良い。
よくミニバンを飛行機のビジネスやファーストに例えることがあるけれど、
まさにそんなカンジだ。
特別な広い空間でもてなされている雰囲気。
 
趣味嗜好としてワタシはジェット機のパイロットではなく
グライダーとか戦闘機を操るようなクルマが好きなので色々言いたくなるけれど、
フツーだったら取るに足らない問題に過ぎないように感じている。

そしてそこに、今まさに起こっているクルマの劇的な変化を感じるのだ。

事実、クルマが好きでいつも次はどれにしようなんて考えているような私ですら、
エリシオンの車検を通してしまったのだ。
自分及び我が家のクルマとして、
2台目の車検を通したクルマとなったクルマ、ホンダエリシオン。
 
  
  
 
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■ART FILTER■POP ART■

  
  
  
そんなことを考えていると私は不意にこんなコトバが頭をよぎった。
  
”誰がクルマを終わらせたのか、そして殺すのか”
  
  
こんな私ですら、エリシオンにまったく不満は無い。
そしてそのことについて考えたことを次回書こうと思う。
 
 
 



長くなるのと内容が飛躍しそうな気がしたので、記事を分けます。
”つづき”にも関わらず遅くなったらゴメンナサイです、ペコリ。





■PHOTOS■
■DSLR■Olympus E-30
■LENS■Zuiko Digital 14-54mm F2.8-3.5 II
■ART FILTER■POP ART(メーター&タイヤには未適用)

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コメント 4

ghie

へ〜。。。
エリちゃんのメーター・パネル、夏向きな感じでキレイですね ♪

ん?
そんな事じゃない??
あは。。。( ̄▽ ̄;

本題。
実は、僕も常々思っていた事。
多分、次回のnalさんが書かれる事と同じなんだろうな...って思う事を、チョイと別角度で。
ヨーロッパ・メーカー。
彼らは、どんな時代・状況でもクーペやスポーツ・モデル、そしてスポーツ・セダンを必ずラインナップに加えてますよね。
クルマ好きに対する解答を、必ず用意している。
だから、世代が変わっても連綿とクルマ好きが絶える事は無い(のかな?)
まぁ・・・文化の違い、って言ってしまえば、そこまでなんだけどね( ̄ー ̄;
by ghie (2009-07-02 11:20) 

ゆっきぃ

広い車内がこよなく好き。
車は積載量が重要!って思ってる節があります;;;
実はステップワゴンが欲しくて欲しくて、騒ぎ立てたのに
インプレッサになっております。
まだ、夢は捨ててないっす。(・_・)ノ!
by ゆっきぃ (2009-07-02 15:26) 

maya

相変わらず車車してますね~
RくんとHくんに会いたいから過去記事みてきまーす(*^-^)ニコ
by maya (2009-07-02 21:45) 

nal

>ghieさん
夜に後席中央からインパネ見ると「宇宙船」みたいでけっこうキュンと来ますよ〜どうですおひとつ?(笑)
日本は「進化」の先端を突っ走ってるんですよきっと。みんなそれで文句言わないし。欧でも米でもそれじゃお客さん付いてこれないですし…。ある意味スゴイユーザー教育を日本メーカーはしていて、その結果クルマが売れなくてメーカー自身が困ってるという…なんだそりゃ状態と思います。
>ゆっきぃさん
いやいや広いのが良いのでしたらランドクルーザープラドとか、そーゆーののほーが絶対イイですって!!エクストレイルなら荷室水洗い出来ますし!!今度のアウトバック後部座席で足組めるらしいですよ!!ワタシ的イチオシです!!
あ。別にSワゴンがダメって言ってるワケじゃないんですが(汗)
>mayaさん
そーゆーことでよろしくです〜。

by nal (2009-07-06 10:44) 

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