LORD OF WAR~戦争という名の商売~

ニコラスケイジが好き。

彼の出ている映画は、彼自身のキャラクターが色濃く滲んでいる。
彼以外では演じられないのではないかと、いつも思わされてしまうほどに。
最近、観たい観たいと思いつつずっと観られないでいたこの映画を昨日、
ようやく観ることが出来た。
　
　
　
　

ロード・オブ・ウォー

• 出版社/メーカー: 日活
• 発売日: 2006/06/09
• メディア: DVD

誰でありどの事件を指すものかは明らかにされてはいないが、
この物語は事実に基づいて作られたものであるらしい。
冷戦前から世界をまたいで、
ありとあらゆる戦争兵器を売り歩いた個人である武器商人の話。

対戦国同士にも関わらず双方に武器を売りさばき、独裁国家に取り入った男。
冷戦後、崩壊したソ連に入り込んで国から膨大な武器の横流しを受けた商人。
彼自身は殺りくに手を染めないが、
間接的に彼はこの世からもっとも人々を消した人物なのかもしれない。
　
演ずるニコラスケイジ。
彼の商談するときの話術も、彼の発する言葉も、
彼の笑顔も彼の葛藤も、すべてが真実なのではと思えるほどに真に迫っていた。

先進国がせっせと兵器を作り、意図的に途上国の戦争を誘導する。
需要を枯渇させないためにも戦争は必要だ。
戦争がなくなれば、国によっては膨大な失業者が街を埋め尽くすことだろう。

だから、戦争はなくならない。
　
私も、深く思いを巡らせ胸を痛めることは現実には恥ずかしながらない。
だけど、たぶん世界のどこかにこんな現実があるのだろうということは、
薄々気付いていたのかもしれない。
この物語では、人の生死に関わるもっともコアな部分がえぐりとられている。
それは記憶から忘れがたいほどにショッキングであり、
そして目を背けることの出来ない現実を映している。

例えば、食事のときに食べきれずに残してしまう食材。
仕事のために、不要かもしれない人にも商談を進めて商品を買わせてしまう時。
寝る時に不用心だからと灯しっぱなしにされた門灯。
すべては、世界のどこかの誰か、または何かを犠牲にして成り立っている。
そのことは、この映画の主人公である武器商人の行いと、
広い括りでは同じ意味をはらんでいると私には思える。
彼は最先端に居るだけであり、
私は後方の目に見えないところに居るだけではないのか、と。

けれど、私は仕事をやめて文明を捨てることは出来ない。
今もまたコンピュータと向き合ってエネルギーを消費している。
資源枯渇への引き金を、私も大勢の一部となって弾いているのだ。
そして今もまた兵器は生産される。
誰かが誰かに取り入って兵器を横流ししている。
また誰かの欲望や暇つぶしのために、引き金は弾かれるのだ。

まだ私には結論は出ない。
ただ、前よりも知ることが出来てよかった。
知らないふりして善良だと信じ込むよりは、
その事実をより深く知ることが出来てよかった。

この映画にしても、
誰かの富を借りて多くのエネルギーを費やして作られたものであることは疑いない。
その富の一部が、兵器の一部に加担して得られたものではないという保証も出来ない。
だけど、この映画を作った人々は誇れる仕事をした。
多くの人々の魂を揺さぶり、深く考えさせるきっかけになったことは間違いない。
　
　
　

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他にもニコラスケイジの作品は、どういうわけかDVDを多数所有している。

　

ナショナル・トレジャー 特別版

• 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
• 発売日: 2006/07/07
• メディア: DVD

　
ハムナプトラなんかと同じで、題名の通り「宝探し」の話。
エンターテイメントとして飽きることなく、とても面白い作品です。
　　
　　
　　
　

60セカンズ ディレクターズ・カット版

• 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
• 発売日: 2006/01/25
• メディア: DVD

プライベートでもカーコレクターとして知られるニコラスケイジ。
ひょんなことから引退したはずの「クルマ泥棒」を再びするはめになったニコラスケイジ。
数々の高級車、スーパーカーが登場してとても楽しめました。
　　
　　
　　
　

フェイス/オフ 特別版

• 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
• 発売日: 2006/01/25
• メディア: DVD

ニコラスケイジの「キレ」っぷりが炸裂でものすごく面白い。
ジョンウー監督独特の映像美も最高。
ハトが舞って銃撃がはじまるところなんて、ため息が出ます。
　　
　　
　
　

ザ・ロック 特別版

• 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
• 発売日: 2006/01/25
• メディア: DVD

これも最高の娯楽傑作。何回見てもスッキリ出来ます。
「あースカっとしたい！」て時に見ると最高でしょう。
　　　
　　　
　　
　　

天使のくれた時間 デラックス版

• 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
• 発売日: 2004/11/25
• メディア: DVD

上に並べたものと打って変わってほのぼのファンタジードラマ。
日本でいうなら六本木ヒルズに住むやり手IT起業家が、
ある日目覚めたら地方の田舎でさえないマイホームパパになっていた、という話。
乗ってるクルマもフェラーリだったのがミニバンになってます。
穏やかなドラマでも、ニコラスケイジが演じるとキレた役になるから面白い。
　　
　　
　　

スネーク・アイズ

• 出版社/ーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
• 発売日: 2006/01/25
• メディア: DVD

サスペンスとして、私のめちゃめちゃお気に入りはコレ。
息付く間もなく進んで行く物語に、ドリンクを飲む事も忘れて見入ってしまいます。
作品としては、冒頭のシーンがカメラを１０分以上回しっぱなしということで有名だとか。
とにかく、見始めたらぜったい途中で止めたくなくなります。
　　
　　

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マッチスティック・メン 特別版

• 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
• 発売日: 2006/07/14
• メディア: DVD

ロードオブウォーと一緒に買って来たのがコレ。
まだ見てません。今週のお楽しみ。
現在ひとり暮らし突入３日めの私。
今週は映画をたくさん観たいと思っています。

タグ：映画

コメント 7

ちょっと前まで・・・
ニコラス刑事だと思ってたよ(*^^;;
by maya (2006-07-18 00:28) 

私もニコラスケイジ好きです。
特にフェイス／オフが好き。
ジョントラボルタとニコラスケイジ、どっちの役もこの二人じゃなきゃ
こんなにハマらないだろうなーと思いました。
ロードオブウォー、観てみます。
by nikukyu (2006-07-18 01:13) 

コメントすると長ーーーくなりそうなので、、、
↓↓みてください。。

オイラのニコラス愛ですw
by アキオ (2006-07-18 01:29) 

「知る」ということは大きな一歩だと思います。
私の動物愛護も、まずはそこから始まっていますしね。
ひとりひとりが出来ることは小さいけれど、何も知らなければ何も出来ないんですから。

ニコラス・ケイジは、特別好きというわけではないですが、好きな俳優の一人ではあります。
所持してるのは…「スネーク・アイズ」と…「ザ・ロック」も持ってたっけなあ？
でも、何度見ても…モト冬樹！
by YuriMeine (2006-07-18 14:43) 

＞mayaさん
ニコラス刑事が往く！！みたいな。
＞nikukyuさん
繊細なnikukyuさんのことですからロードオブウォーを見ると
しばらく立ち直れないと思われます、、、。
＞akioさん
どもども（微笑）
＞YuriMeineさん
どっちかというと顔よりもキャラで見るので、そういう意味ではニコラスケイジ最高です。昔はチャーリーシーンも好きだったんで、、、。
キレキャラがワタシは好きなんだろうか、、、。
by nal (2006-07-19 09:18) 

ニコラスケイジ！かっこいいですよね（＾＾）
スネーク・アイズ。。。今度観てみます（＾＾）ｖ
by (2006-07-20 18:26) 

＞たろうさん
オススメです！！！すげーテンポ早いし！！
by nal (2006-07-25 09:36)