展望駐車場にて [♡AlfaRomeo]
空回りしているかもしれない。
自分を追いこんだ生活をはじめてからもう2ケ月近くが流れた。
こういう時だけは自分を仕事一色に染めて、
車内に流れる音楽も意識して選ぶし衣類もゲンを担いだモノを選んだりする。
立ち居振る舞いも、すべての動作や言動も意識する。
日々に出てくる夢だって、今は仕事のことばかりだ。
そうやって、仕事色に染まっている現在。
けれど今の私には、我が家で仕事の帰り待っていてくれる家族が居る。
少々今の自分はピリピリしすぎているかもしれないと思い、
ちょっと息抜きに先週の金曜午後、
ワインレッドのAlfa159のエンジンに鞭打っていつものお気に入りの展望台を目指した。
鞭打つなんて言っても軽く流すのがせいぜいのこと。
2速と3速を行ったり来たりさせながら、
4000から6500回転当りにエンジン回転を釘付けにして、
ゆったりとワインディングを走って行く。
こういう走らせ方をすれば、
直噴JTSとなった新世代アルファロメオだってイイ音をさせてくれる。
かつてのV6のスイートな金切り声とは違うけれど、
いかにも最新技術のカタマリといったようなスムーズで軽やかなエンジン。
そして、私はいつもの展望台にたどり着いた。
しかし。
山の頂上に位置する展望台に私が入ることを拒否するように、
鉄柵で入り口が封鎖されていた。
看板には「平成20年3月31日をもって廃止」の文字。
20年間、私の大切な場所であり続けたこの場所は閉鎖されてしまった。
ここは正確には展望台などではなく、公の「研修センター」の駐車場だ。
確かに新聞か何かで、県の予算削減のために閉鎖となるという記事を見かけた記憶があった。
ここからは、中心市街地が一望出来た。
平日には人影は少なく、私は何かあるとよくここに足を運んでいた。
免許取り立ての頃は、
友人とクルマの練習かたがた深夜にこの駐車場まで来ていた。
オープンカーを初めて手に入れた頃は、
それこそ毎週のようにここにクルマを停めて缶コーヒーを飲んだ。
社会人の頃、
仕事が嫌で嫌でたまらない朝は5時頃に家を出て、
ここに来て気持ちを落ち着けてから会社へ向かった。
もちろん、男友だち女友だち問わず何度も何度も夜景を見に来た。
今でもよく私はこの場所に来る。
平日はそれこそ貸し切り状態で、
たまにバイク乗りの方が寛いでいるのを見かけるのがせいぜいだった。
だから施設の閉鎖も、やむを得ない状態だったろう。
そして人気(ひとけ)の無いこの場所を、野良猫たちが根城にしていた。
私がクルマを停めると、威嚇するように鳴きながらジッと私を見つめる猫たち。
もうこの場所は、このあいだまでとは違う。
頭では理解出来ても、やっぱりさびしい。
年を重ねると、お気に入りだったバーが無くなったり料理屋が無くなったり、
また不意に知人の不幸を耳にしたりということが増えて行く。
そんな「懐かしい思い出たち」に浸ってしまいたくなることもある。
増えて行く「想い出の消滅」に嘆きたくなることもある。
年を重ねると人はおっくうになる。
あたらしい世界を見つけに行くのが煩わしくなる。
でも、浸っていたってあの展望台にはもう入れない。
入れる日が来るのかもしれないけれど今はわからない。
また、これからお気に入りの場所を見つけに行こう。
これからの長い月日を共に過ごせるような、お気に入りの場所を。
だから、想い出を最後にここに記しておく。
<以前に展望台のことを書いた記事>
2006.06.27「さびしくてうれしい」
http://nalfalfa.blog.so-net.ne.jp/2006-06-27
<写真に残した展望駐車場>
■2001 Alfaromeo Alfa147-1.6TS-Distinktive-3DR-5MT-LHD■
■2004 Alfaromeo AlfaSpider-3.0V6-6MT-RHD■
※助手席に乗っているのは当時1歳だったRクン
2006.01.27「どこへいこうね」
2005.01.29「エンジンルームをガバっとあけますっ」
2005.05.10「走れ迷コンビ!」
■2005 Alfaromeo Alfa147-1.6TS-5DR-5MT-RHD■
2005.09.15「悲しみの雫をひろいあつめて」
2005.10.28「ゴールドに染まれ!」
2006.07.28「僕にピッタリなキミへ」
■Alfaromeo Alfa159-2.2JTS-Turismo-6MT-RHD■
2006.07.31「Rubino nalfalfa」
2007.08.06「365days Report」
2007.12.15「500days Report」
※金曜の日に展望台に入るのを断念して近くで撮影
<おまけ>
※一応撮ってたようで…。
<ひとりごと>
記事では格好良さそうに書いてますけど、いつもは仕事でもノンビリです…。
たまに猛烈に忙しいだけ…。
自分を追いこんだ生活をはじめてからもう2ケ月近くが流れた。
こういう時だけは自分を仕事一色に染めて、
車内に流れる音楽も意識して選ぶし衣類もゲンを担いだモノを選んだりする。
立ち居振る舞いも、すべての動作や言動も意識する。
日々に出てくる夢だって、今は仕事のことばかりだ。
そうやって、仕事色に染まっている現在。
けれど今の私には、我が家で仕事の帰り待っていてくれる家族が居る。
少々今の自分はピリピリしすぎているかもしれないと思い、
ちょっと息抜きに先週の金曜午後、
ワインレッドのAlfa159のエンジンに鞭打っていつものお気に入りの展望台を目指した。
鞭打つなんて言っても軽く流すのがせいぜいのこと。
2速と3速を行ったり来たりさせながら、
4000から6500回転当りにエンジン回転を釘付けにして、
ゆったりとワインディングを走って行く。
こういう走らせ方をすれば、
直噴JTSとなった新世代アルファロメオだってイイ音をさせてくれる。
かつてのV6のスイートな金切り声とは違うけれど、
いかにも最新技術のカタマリといったようなスムーズで軽やかなエンジン。
そして、私はいつもの展望台にたどり着いた。
しかし。
山の頂上に位置する展望台に私が入ることを拒否するように、
鉄柵で入り口が封鎖されていた。
看板には「平成20年3月31日をもって廃止」の文字。
20年間、私の大切な場所であり続けたこの場所は閉鎖されてしまった。
ここは正確には展望台などではなく、公の「研修センター」の駐車場だ。
確かに新聞か何かで、県の予算削減のために閉鎖となるという記事を見かけた記憶があった。
ここからは、中心市街地が一望出来た。
平日には人影は少なく、私は何かあるとよくここに足を運んでいた。
免許取り立ての頃は、
友人とクルマの練習かたがた深夜にこの駐車場まで来ていた。
オープンカーを初めて手に入れた頃は、
それこそ毎週のようにここにクルマを停めて缶コーヒーを飲んだ。
社会人の頃、
仕事が嫌で嫌でたまらない朝は5時頃に家を出て、
ここに来て気持ちを落ち着けてから会社へ向かった。
もちろん、男友だち女友だち問わず何度も何度も夜景を見に来た。
今でもよく私はこの場所に来る。
平日はそれこそ貸し切り状態で、
たまにバイク乗りの方が寛いでいるのを見かけるのがせいぜいだった。
だから施設の閉鎖も、やむを得ない状態だったろう。
そして人気(ひとけ)の無いこの場所を、野良猫たちが根城にしていた。
私がクルマを停めると、威嚇するように鳴きながらジッと私を見つめる猫たち。
もうこの場所は、このあいだまでとは違う。
頭では理解出来ても、やっぱりさびしい。
年を重ねると、お気に入りだったバーが無くなったり料理屋が無くなったり、
また不意に知人の不幸を耳にしたりということが増えて行く。
そんな「懐かしい思い出たち」に浸ってしまいたくなることもある。
増えて行く「想い出の消滅」に嘆きたくなることもある。
年を重ねると人はおっくうになる。
あたらしい世界を見つけに行くのが煩わしくなる。
でも、浸っていたってあの展望台にはもう入れない。
入れる日が来るのかもしれないけれど今はわからない。
また、これからお気に入りの場所を見つけに行こう。
これからの長い月日を共に過ごせるような、お気に入りの場所を。
だから、想い出を最後にここに記しておく。
<以前に展望台のことを書いた記事>
2006.06.27「さびしくてうれしい」
http://nalfalfa.blog.so-net.ne.jp/2006-06-27
<写真に残した展望駐車場>
※助手席に乗っているのは当時1歳だったRクン
2006.01.27「どこへいこうね」
2005.01.29「エンジンルームをガバっとあけますっ」
2005.05.10「走れ迷コンビ!」
2005.09.15「悲しみの雫をひろいあつめて」
2005.10.28「ゴールドに染まれ!」
2006.07.28「僕にピッタリなキミへ」
2006.07.31「Rubino nalfalfa」
2007.08.06「365days Report」
2007.12.15「500days Report」
※金曜の日に展望台に入るのを断念して近くで撮影
<おまけ>
※一応撮ってたようで…。
<ひとりごと>
記事では格好良さそうに書いてますけど、いつもは仕事でもノンビリです…。
たまに猛烈に忙しいだけ…。
お気に入りの場所・・・、こんど実家に帰ったら行ってみます。
まだいけるんかな~。
閉鎖しちゃったらラクガキとか増えたりするんでしょうね・・。そして、いつしか「廃墟」と呼ばれる・・。建物があるなら、なんとか有効活用できんもんでしょうかね~。借りたい人がいるかもしれない、とか思います。
by arukakat (2008-05-18 21:42)
スパイダーに乗るRクンがその歴史を語っていますね。
nalさんのアルファの歴史がよくわかります。
エリシオンがなんともオトウサンぽくていいかんじです。
by eddie (2008-05-18 22:31)
閉鎖されちゃったんですか;;;
確かに、ここってあんまり使われてる雰囲気じゃなかったですもんね。
ワタシ何かで1度利用したことありますが。。。
なんかさびしいですねぇー(><);;;
by ゆっきぃ (2008-05-19 00:11)
思い出の場所、今でもあるかなぁ。
なんて。20年も行ってない場所を思い浮かべながら読みました。
by JOHN (2008-05-19 08:03)
思い出の場所、というか以前住んでいた家が(借家)が取り壊されて
なくなっていた時はショックでしたね~。。。
by norinori27 (2008-05-19 08:41)
静かで、奇麗で、ゆったり時間が流れる場所。。
なかなか、、ほんとになかなかないんですよね。
しかも、クルマで入れる、なるべく舗装されてる、
とか、条件入れてくとw
新しい場所が速く見つかります様に。
静か、と言うのがナカナカ難しいんですよね。
お気に入りの場所、とかいっても、自分一人空間、にはナカナカならないし。。
by アキオ (2008-05-19 16:15)
馴染みの場所が ある日なくなると
なんとも言えない気持ちになるよね。
私は最近 実家が都市計画で取り壊されました。
代替地に3階建でエレベーター付きの立派な実家が
建設されたけれど それはもう 私の実家じゃないよ。
by poi (2008-05-19 22:31)
突然の閉鎖、、、
残念ですね、、、(p_q)
by たろう (2008-05-20 06:16)
皆様、返信たいへん遅くなりまして申し訳ございません!!ペコリ。
>arukakatさん
たぶん誰かが借りるんだろうなとは思います。
このまま廃墟になったら、肝試しツアーの悪ガキで溢れますよ…。
>eddieさん
Rクンはたぶん、スパイダーのトラウマで屋根開き車の風がキライと思われ(泣)
>ゆっきぃさん
たまに企業の研修とかで使われてるみたいですよね〜。
>JOHNさん
ワタシはずーーーーーーっと環境が変わってないので、そういう意味ではありがたいのかな、と思います。
by nal (2008-05-27 11:19)
>norinoriさん
それはショックでしょうねぇ。
ワタシも何度も住み替えてますけど昔の家って懐かしいですよね。
>アキオさん
お気に入りの場所を独り占めって難しいですよね。難しいというより、あつかましい?(微笑)
>poiさん
そーなんですかーーーー今の実家がワタシにとってはそんなカンジかなー…(5、6年しかワタシは住んでなかったので)
>たろうさん
まあワタシのほうこそ「招かれざる客」ですから(笑)
by nal (2008-05-27 11:21)